剪定への考え方です
庭想人では出来る限り自然樹形を基本とした、透かし剪定にて行っております。
バリカンなどは使用しません。
人にも、体や腕・足、そして指先があるように、植木にも幹があり、枝があり、梢があります。
人にもそれぞれの姿・形があるように、植物にもそれぞれの姿・形があります。
風が吹けば枝葉が揺れ、程よい木漏れ日が下草を照らし、下草(茶花等)や苔が育ちます。
庭木それぞれの持つ姿を大切に、庭木それぞれの花や、実を楽しんで頂けるそんな剪定を心掛けております。
お庭のスペースに合わせた庭木造りは基本ですが、ブツブツに切ってしまっては、植物も可愛そう。
大きくなりすぎた庭木は、年数を掛けて小さくし、そこに似合った大きさに仕立ててあげます。
一気に切ってしまえば、花が咲くどころか、植物を痛め、時には枯らしてしまうこともあります。
庭木にもそれぞれキツク切れる季節と、そうでない季節もあります。
キツク切り戻すにも、そんな季節を選んであげるのも、愛情だと感じております。
人も、ガツンと叱れば反発します。
植物もブツっと切れば反発をして、キツイ枝(徒長枝)を出します。
それを繰り返し、同じところで切れば、人間の拳のようなゲンコツが出来、ゴツゴツとした木になってしまいます。
街路樹によく見る光景です。
お手入れも、庭木と対話しながら切ってあげれば、少しづつ落ち着いていき、年数を掛けて、優しい枝造りをしていきます。
庭木にも、若木、老木、切りこみに弱い木、色んな植物があるように、それぞれ役割をもってお庭に植えられたのですから、庭想人は『一本一本大切にしてあげたいと』と思っております。
年間を通して、四季を感じて頂けるお庭造りのお手伝いをさせて頂きます。
約6年前に入らせて頂いた時は、ブツブツに切られた庭木をここまで柔らかい姿に変わりました。
木漏れ日が気持ちの良い空間が出来、チラチラと見え隠れ程度の目隠しが外からの視線も和らげ、圧迫感も緩和されます。
松の剪定例
松は手間が掛かる…
と言われますが、色々な手入れ方法があります。
お庭の風景に合わせた手入れ方法で行えます。
カチッと絞める剪定方法や、柔らかさ、自然さを出す剪定方法など…
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透かし剪定
幹があり、枝があり、梢があり、そして風が吹けば葉が擦れ合う音が聞こえます。
枝抜きをすることで、木の懐まで光や、夜露、風の通りが良くなり、程よく地面にも
光や夜露も届き、下草や苔も元気に育ってくれます
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大きくなった庭木も時間を掛けて縮めていきます
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大きくなりすぎた庭木を時期を見ながら切り詰めていきます。
軸だけ残るようなブツ切りはしません
庭に奥行きが生まれました
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常に刈り込まれていたカイズカイブキは、懐の枝も枯れ、どんどん大きくなるばかりです
枝抜きを丁寧にすることで、懐まで光・風・夜露が当たることで、懐に芽が吹くようになります
年月をかけて、縮める事ができます
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